「英単語を覚えるのが苦手」「一度覚えてもすぐに忘れてしまう」このような悩みを抱えている受験生や英語学習者は多いです。一般的な単語帳1冊には約3,000単語ほど載っていますが、全て覚えるのは途方もないような気がしますよね。
私自身も英語の長文問題や英作文の問題を解く上で「この単語さえ知っていれば」という部分で点を落としてきた経験が長くありました。そういった現状を踏まえ、まずは英語力の基盤をつくるために単語力を鍛えようと決意し、2カ月間で3,000単語を暗記することができました。

3,000単語覚えてもすぐに忘れてしまうんじゃないの?
確かに、これだけ膨大な単語を覚えても使わなければすぐに忘れてしまいます。しかし、適切な暗記法を実践すれば、長期間しっかり記憶に定着させることができます。私自身も覚えた単語は数年間忘れずに記憶でき、それ以降英語力が格段に上がった感覚がありました。
今回は、私が学生時代に実践した英単語の暗記法をご紹介したいと思います。受験を控えている方などで、今から本気で単語力を伸ばしたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
適切な単語帳の選びかた
効率的な暗記を行う上で質のよい単語帳を選ぶことはとても重要です。適切な単語帳を選ぶことで、記憶に残りやすかったり勉強が長続きしたりとメリットがあります。
ここでは私が単語帳を選ぶ上で大事にしているポイントを紹介します。自分に合った単語帳は人それぞれ違うかもしれませんので、参考程度にしてください。
1つの英単語に日本語の意味がありすぎるとNG
英単語には日本語に訳す上で様々な意味を持つものが多くあります。例えば「water」という単語は「水」という名詞以外にも「水をやる」という動詞の意味もあります。
こういった意味合いが全く異なるものは別ですが、似たような日本語の意味を5個も6個も並べている単語帳を見かけることがあります。単語の意味を詳細に理解するという点ではメリットがありますが、1つの英単語で5つも覚える意味があると気持ち的にしんどくなりませんか?
例えば「responsible」という単語で「責任感のある」「責任の重い」「責任を果たせる」と3つ似たような意味を並べる必要はないと思っています。「責任をもっている」という意味の軸が枝分かれしているだけで、それらは文脈によって訳し方を変えればいいからです。
このように、1つの単語に対して意味が端的にまとまった単語帳は、折れずに継続するという点でもおすすめのポイントです。
例文が付いている
単語の意味を覚える上では実際の文章でどのように使われるのかを理解することは重要です。
ただ日本語の意味を覚えるだけでは、点の勉強になってしまいます。例文で使い方を学ぶのは点と点を線でつなげるものだと考えています。
簡単な熟語だけでなく、例文がしっかり載っている単語帳を選びましょう。
読み方が分かりやすく載っている
英単語の読み方を正しく覚えることは非常に重要です。なぜなら、読み方を正しく覚えていないとリスニングやスピーキングに応用ができないからです。
通常[ ]で書かれているアルファベットの表記(発音記号)で読み方が分かる方は問題ないかと思います。ただし、発音記号が分からない方は全て覚えようとすると多くの時間を使ってしまいます。
↓発音記号(引用:DMM英会話)※Jones式

発音記号で読み方が分からないという方はカタカナで丁寧に読み方が書かれている単語帳がいいでしょう。
効率的な英単語の覚え方
ここからは長期的に記憶に残る効率的な英単語の暗記法を解説していきます。
間違った暗記法を続けてしまうと、より多くの時間がかかってしまう上、すぐに忘れてしまう短期的な記憶になってしまいます。しっかりと効率的な暗記法を定着させましょう。
1日10単語ではなく、10日で100個覚える
よくやってしまう間違えた暗記法として、1日で少ない数の単語を覚えそれを継続していくやり方です。例えば100単語を覚える場合に1日10単語ずつを10日間続ける方法です。
このやり方だと1日目に覚えた単語を数日後には忘れてしまいます。人間の脳は復習を繰り返すことでそれが必要な情報として記憶に定着するようになっています。

効率的な暗記はなるべく多くの単語を数日~1週間ほどかけて覚えていく方法です。私の場合、200単語を赤シートで隠しながら1週間かけて10周ほどやっていました。200単語が少し多いと感じる方は100単語でもいいと思います。
1周目~3周目はほとんど分からない単語が多く、かなり時間がかかってしまうと思います。それで問題ありません。繰り返すうちに単語を1周する時間がどんどん短くなっていく感覚があると思います。
10周目くらいになると単語を見た瞬間に考える間もなくスッと日本語の意味がでるようになってきます。1単語1秒くらいで全て答えられるようになれば次の100単語(200単語)に進んでいいと思います。
長い時間をかけて繰り返し復習しながら暗記していくため、しっかりと記憶に残る質のいい暗記ができます。
文字だけでなくイメージで覚える
ただ単に文字で覚えるだけでは、なかなか覚えづらく感じる方もいるかもしれません。そんな方は単語のイメージを絵として結び付けて覚えていく方法がおすすめです。
例えば、「apple」という単語を聞いた時、赤いリンゴの絵がすぐに頭に思い浮かぶと思います。その感覚が他の単語でも身に着けば、記憶の定着が非常に深くなります。
おすすめの方法としては単語帳のそれぞれの単語の横に自分が描くその単語のイメージの絵を書く方法です。単語を言葉ではなくイメージとして覚えることでリーディングにおいての読解スピードも高めることができます。
また、イメージが思い浮かばない方におすすめの方法はその単語をGoogleで検索し、「画像」欄を見てみることです。実際に海外ではどんなイメージの単語なのかが実践的に見に付きます。

接頭語・接尾語を覚える
接頭語とは単語の頭についている要素で単語に意味を付加するものです。
例えば「re-」(再び)、「un-」(否定)、「pre-」(前)などがあります。
また、接尾語とは逆に単語の後ろについている要素です。
例えば「-ate」(~にする)、「-able」(~できる)などがあります。
これらの接頭語や接尾語を覚えておくことで、1つの単語を分解して覚えることができ効果的です。例えば「discover」は「dis」(分離)+「cover」(覆い)=「発見する」という風に考えると覚えやすくなります。
このように単語を構成している要素を分解して覚えられるとより効果的な暗記ができます。
まとめ
今回は英単語を効率的に覚える暗記法を紹介しました。効果的暗記法のまとめはこちらです。
効率的な暗記法を意識するだけで単語の習得期間を大幅に縮められるだけでなく、より長期的な記憶に繋がります。
今回紹介した暗記法をぜひ実践してみてください!
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